帝国データバンクは、2025年の景気見通しに対する企業の見解について調査を実施した。調査は、TDB景気動向調査2024年11月調査とともに行った。
「踊り場」局面は、2年連続で4割を上回る
2025年の景気見通しについて尋ねたところ、「回復」局面になると見込む企業は、2024年の景気見通し(2023年11月調査)から5.1ポイント減の7.7%となり、5年ぶりに10%を下回った。
また、「踊り場」局面は41.7%(前年比0.4ポイント減)と、2年連続で4割を上回った。他方、「悪化」局面を見込む企業は、同3.6ポイント増の23.9%だったほか、「分からない」(26.7%、前年比1.9ポイント増)は、7年ぶりの水準となった。
規模別でみると、「回復」局面では、『大企業』(8.6%)が『中小企業』(7.5%)より、1.1ポイント高かった。また、「踊り場」局面では、『大企業』(46.8%)が『中小企業』(40.8%)より、6.0ポイント上回った。
一方で、「悪化」局面では、『大企業』(17.4%)が『中小企業』(25.1%)より、7.7ポイント低かった。規模が小さくなるほど、「悪化」局面の割合が高くなった。
業界別でみると、「回復」局面では、『金融』(10.1%)が唯一1割を超え、以下『不動産』(9.5%)、『サービス』(8.8%)が続き、『小売』(4.7%)が最も低かった。
(坂土直隆)