
株式会社帝国データバンクは、今後1年以内に倒産する確率を個別企業ごとに算出したリスク指標を基に、全国の「高い倒産リスクを有する企業」について、調査・分析を行った。
高リスク企業は、全体の8.6%にあたる12万6,960社
それによると、2024年の倒産件数は9,901件となり、前年の8,497件を1,404件上回った。新型コロナウイルス状況下の”ゼロゼロ融資”の影響から、2021年は大きく倒産件数が減少した。
しかし、融資返済や物価高、人手不足など様々な環境の変化により、3年連続前年を上回る倒産が発生し、2024年はついに1万件に迫る件数となった。また、休業・廃業、解散した企業は6万9,019件となり、前年に比べて9914件・16.8%の大幅増加だった。
そこで、帝国データバンクでは、企業が1年以内に倒産する確率を10段階のグレードで表す指標「倒産予測値」をもとに、特にリスクが高い企業(グレード8~10)を「高リスク企業」ととらえ、分析を行った。
倒産予測値算出対象の国内企業147万社のうち、2024年12月時点で、高リスク企業は全体の8.6%にあたる12万6,960社であった。2023年12月時点の12万7,280社と比較すると、320社の減少となった。
(坂土直隆)