帝国データバンクは、自社データベースをもとに、全国約119万社の事業会社を対象に、女性が社長(代表)を務める企業について分析を行った。
年齢構成比でみると、「60~64歳」 が13.4%で最も高い
国内企業の女性社長比率について調査を行ったところ、2023年10月時点で8.3%となり、前年の8.2%を上回り過去最高を更新した。
小幅な上昇にとどまり、依然として1ケタ台が続き、統計として遡れる1990年(4.5%)から緩やかに上昇しているものの、低水準にとどまっている。
また、女性社長を年齢構成比でみると、「60~64歳」 が13.4%で最も高かった。次いで 「70~74歳」が 13.3%となり、僅差で続いた。
日本全体で高齢化が進行しているなか、女性社長でも同様の傾向が表れている。60歳以上の割合は59.7%となり、1995年(42.6%)から17.1pt上昇し、全体の約6割を占めた。また、
後期高齢者に該当する75歳以上の割合は20.6%となり、初めて2割を上回った。男性社長も含めた全体では60歳以上は52.5%、75歳以上は13.9%となっており、女性社長の高齢化が目立っている。
(坂土直隆)