AI与信管理サービスを提供するアラームボックス株式会社は、2022年6月1日~2023年5月31日の期間に収集された14,688社・266,495件のネット情報等から、1年以内に倒産する危険性がある“要警戒企業”を分析・抽出し、「倒産危険度の高い上位10業種」を予測した。
繊維工業を取引先とする企業の財務体質には、注意が必要
その結果、過去2回の調査でも10位以内にランクインした繊維工業が105社となり、今回初めて1位となった。
もともとコロナ禍による消費者の外出減が影響し、需要が縮小した結果、特に財務体質が万全でない中小アパレル企業の財務体質が弱まっていたが、円安による原料の仕入れ値や輸入コストの増加が拍車を掛ける形で、多くの企業で倒産や支払い遅延が発生していた。
今後ますます激化する海外企業との競争や物価高の影響が避けられない中、ゼロゼロ融資の返済開始がどれほど影響を与えるのか、繊維工業を取引先とする企業の財務体質には注意が必要だと、同社は提言している。
●調査概要
調査期間:2022年6月1日〜2023年5月31日
対象企業:アラームボックスでモニタリングしていた企業のう
ち、14,688社
対象データ:アラームボックスで配信されたアラーム情報266,
495件
(坂土直隆)