株式会社帝国データバンクは、2022年の「物価高倒産」動向を調査した。
前年の138件から2.3倍に急増
それによると、2022年の物価高倒産は320件判明し、前年の138件から2.3倍に急増した。
単月でみると、2022年12月が48件だった。前回調査時点で最多であった同年11月の46件をさらに上回り、単月では6カ月連続で調査開始以来最多を更新した。
320件を業種別にみると、「建設業」(70件)がトップとなり、なかでも「総合工事業」(39件)が目立つ。
以下、「運輸・通信業」(64件)、「製造業」(61件)が続いた。業種詳細別では「運輸業」(64件)がトップ。その他、食品関連や工事業者が目立つ。これらの業種では、燃料高や食品、資材価格高騰の影響を特に受けている。
負債規模別にみると、「1億~5億円未満」が146件で最も多く、次いで、「1000万円~5000万円未満」(60件)、「5000万円~1億円未満」(51件)と続く。
2022年12月に発生した48件を業種別にみると、「建設業」(12件)、「運輸・通信業」(10件)が2ケタを超えとなった。
(坂土直隆)