株式会社帝国データバンクは、6月2日(木)より、倒産に影響を及ぼすマクロ経済指標から将来の業種別倒産発生率を予測するモデル、【倒産発生率シミュレーションツール「FLbis」】(フォワードルッキングビズ)の提供を開始した。
各種マクロ経済指標のデータをモデル化し、検証
金融検査マニュアル廃止後、各金融機関は、引当金計上における裁量の余地が拡大している。
一方で、新型コロナウイルスが国内外に大きな影響を及ぼすなど、過去の貸倒実績のみに着目するのではなく、予見性の高い将来のマクロシナリオに基づく、信用リスク管理が重要視されている。
同社ではこれまで、過去の長期倒産発生率データに基づき、ポートフォリオの信用リスク量を算出するための、「倒産確率算出用マトリクスデータ」を提供してきた。
この「倒産確率算出用マトリクスデータ」で示される過去の倒産実績に加え、マクロ経済指標を活用してモデル化した、将来の業種別倒産発生率を利用することで、データに裏付けられた「将来の予想損失」を、「フォワードルッキング引当」として反映させることが可能となる。
■商品・モデル概要
・帝国データバンクが蓄積する1985~2021年(過去37年分)の
倒産発生率と、公表されている各種マクロ経済指標のデータ
をモデル化し、検証した。
・構築モデルは、ダッシュボードサービスとして提供。
・シミュレーション結果は、「将来の予想損失」の見積もりに
利用できる。
(坂土直隆)