帝国データバンクは、2021年12月29日時点の「新型コロナウイルス関連倒産」発生状況について調査を行った。
2020年12月以降13カ月連続で100件超え
2021年12月29日15時現在、新型コロナウイルスの影響を受けた倒産〈法的整理または事業停止(銀行取引停止処分は対象外)、負債1000万円未満および個人事業者を含む〉は、全国に2612件(法的整理2426件、事業停止186件)確認されている。
そのうち、2021年に発生したのは1,770件で、2020年(842件)の2.1倍となっている。
発生月別では、2021年8月に感染者数がピークとなった感染第5波の影響が大きく、翌9月(179件)が最多となっている。2021年12月発生の倒産は、現時点で107件となり、2020年12月以降13カ月連続で100件を超えている。
業種別では、飲食店(438件)が最も多く、建設・工事業(279件)、食品卸(133件)、ホテル・旅館(120件)が続く。製造・卸・小売を合計した件数は、食品が283件、アパレルが213件となるほか、ホテル・旅館、旅行業、観光バス、土産物店などの観光関連事業者の倒産は223件となっている。
都道府県別では、東京(535件)、大阪(269件)、神奈川(153件)、福岡(133件)、兵庫(126件)、愛知(107件)の順で、東京と大阪で全体の30.8%、1都3県で全体の32.0%を占めている。
(慶尾六郎)