帝国データバンクは、2021年4月における負債1,000万円以上の法的整理について集計を行った。
4月としては過去最少に
倒産件数は489件(前年同月比35.5%減)と、2000年以降5番目の低水準だった。
また、4月としては過去最少となった。負債総額は799億9000万円と、2020年では負債総額最大だった前年同月からの反動もあり前年同月比50.5%の減少となった。
他業種で減少傾向が続くなか、不動産業は4カ月連続の増加
業種別にみると、7業種中6業種で2ケタ減と大幅に前年同月を下回った。卸売業(58件、前年同月比41.4%減)は10カ月連続で減少。2000年以降2番目の低水準となった。
製造業(62件、同20.5%減)は、中国市場の回復など輸出関連の好材料に後押しされたこともあり、9カ月連続で減少。
その一方で、食料品製造業(17件)は新型コロナウイルス感染拡大の影響で飲食店向け業者の倒産が発生し、前年同月比54.5%増となっている。
一方、不動産業(18件、前年同月比12.5%増)は全業種中で唯一増加。他業種で減少傾向が続くなか、不動産業は4カ月連続の増加となった。 (慶尾六郎)