串揚げ専門店を経営する株式会社なかやは、コロナ禍に人材雇用を促進して、6月より弁当や惣菜などのデリバリーサービスを開始した。串揚げ専門店が手間暇かかる料理で、デリバリーサービスに挑戦するという。
コロナ禍だから出逢えた貴重な人材
新型コロナウイルスの影響で、業績が振るわない企業が多い。特に飲食店や観光業を経営する企業は、甚大な被害を被った。しかし、そんな中でも同社は積極的に人材雇用を促進するという真逆の経営戦略を図り、実行した。過去と比べ雇用人数を約5倍に増やし、その結果同社に腕の良い料理人が集まった。
同社は、普段から串揚げとして提供する食材を、賄いとして様々な料理の試作に挑戦しており、コロナ禍では特に力を入れて試作に励んだ。
今回の人材雇用で腕の良い料理人が加わり、料理のバリエーションは増え、味も格段に美味しくなった。また、デリバリー販売の他、「おかずマルシェ」にて2021年3月からテイクアウトサービスを開始している。
同社は、デリバリーサービス開始によって、よりユーザーのライフスタイルに寄り添った、より地域に密着した形で届けることが可能になったとしている。 (慶尾六郎)