帝国データバンクは、5月28日(金)16時現在の新型コロナウイルスの影響を受けた倒産数を発表した。
負債100億円以上の大型倒産は5件にとどまる
それによると、全国に1,513件確認されている。1億円未満の小規模倒産が852件(構成比56.3%)を占める一方、負債100億円以上の大型倒産は5件(同0.3%)にとどまっている。
発生月別では「2021年3月」が184件で最多。昨年11月に発生した感染第3波と年末年始の需要消失、そして、年明けの緊急事態宣言の再発出の影響によって2020年12月以降の増加が顕著となるなか、年度末となる3月以降に急増。5月は現時点で65件となっている。
今後、3月、4月に次ぐ水準まで増加する可能性が高いとしている。
業種別では「飲食店」(253件)が最も多く、「建設・工事業」(145件)、「ホテル・旅館」(89件)、「アパレル小売」(76件)が続く。飲食店のほか、アパレル業や食品業への影響が目立っている。
都道府県別は「東京」(363件)、「大阪」(148件)、「神奈川」(91件)、「静岡」(64件)の順である。(慶尾六郎)