帝国データバンクによると、2020年8月14日16時現在、新型コロナウイルスの影響を受けた倒産(法的整理または事業停止、負債1000万円未満・個人事業者含む)は、全国に436件確認されている(原則として事業停止の事業者は自己破産申請の準備に入っている)。
中小零細事業者が中心
負債総額は、2467億3800万円(調査中を除く430件の合計)で、5億円未満が345件(構成比80.2%)を占め、中小零細事業者が中心。
一方、100億円以上の大型倒産は(株)レナウンなど3件(同0.7%)。
発生月別では、2月(1件)、3月(17件)、4月(87件)、5月(84件)、6月(124件)、7月(110件)、8月(13件)となり6月が最多だった。
最も多いのは飲食店
業種別では、レストラン、居酒屋、喫茶店などの「飲食店」(60件)が最多だった。
次いで「ホテル・旅館」(49件)、「アパレル小売店」(29件)、「食品卸」(27件)、「建設・工事業」(24件)、「食品製造」(20件)、「アパレル卸」(18件)、「食品小売」(14件)、「アパレル製造」(13件)が続く。
都道府県別では「東京都」(107件)が最多。以下、「大阪府」(45件)、「北海道」(23件)、「静岡県」(21件)、「愛知県」「兵庫県」(各20件)、「神奈川県」(14件)と続いた。
こうしてみると、やはり飲食店への打撃が最も多いようだ。一日も早い終息が望まれる。 (慶尾六郎)