ワタミ株式会社は、同社会長の渡邉美樹氏が中小企業の経営者を対象に主宰している『渡美塾(渡邉美樹実践経営塾)』の受講生(約350名)に対して、新型コロナウイルスによる経営への影響について4月、5月に2回の緊急アンケート調査を実施した。
経営者の70%が政治に不満
その結果、新型コロナウイルス感染拡大防止を目的とした外出自粛、営業自粛などが中小企業の経営に大きな影響をもたらしており、先行きが不透明な不安とともに、政治に対しては「中小企業経営者の声が届いていない」と感じる経営者は70%に達した。
そして、運転資金の確保は多くの経営者が優先課題としており、金融機関からの運転資金借り入れがコロナウイルス禍の前よりも増えている経営者は72%に上った。
そして、「資⾦繰りはあと何カ⽉、⼤丈夫ですか。」との問いには、「3か⽉以内」が14名(29.8%)でトップになった。
「6か月以内」11名(23.4%)とあわせると、半数以上の経営者が「6か月以内」に厳しい状況に置かれることがわかった。
コロナウイルス禍による中小企業への影響がいつまで続くのか、まだ先は見えないようだ。 (慶尾六郎)