個人の現金増加
asahi.comは17日「家計の金融資産のうち現預金の6月末の残高が806兆円に達し、日本銀行の統計をさかのぼることができる1997年12月末以降で最大になった。一般家庭が損失リスクの高い投資を避けているためだ。一方、政府の負債は最高額を塗り替え、初めて民間企業の負債を超えた。全体をみれば、家計や企業で余った資金が政府の借金を支える傾向に拍車がかかっている。」と報じている。
同記事によれば、政府の借金は右肩トレンドで増加しているのに対して、企業の借金は減少傾向にある。
このことは、企業には資金需要が無い、つまりは企業が設備投資などで資金を必要としていないということになる。
企業が設備投資を行わなければ企業の成長は見込めず、その分の穴埋めを政府が借金をして何とか賄っているという構図が見えてくる。
当然こうした閉塞間の中では個人が積極的に投資に動くはずが無く、現金や預金の残高が積みあがっていくということになるのだろう。
海外に目を向ければ著しい成長をいくらでも目にすることが出来る。日本の投資家は海外へ目を向けなければ投資成果を得ることが難しそうだ。
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