安定の可能性もあり
17日、ロイター通信が伝えた所によると、国際通貨基金(IMF)がアイルランドが緊急融資の返済能力に影響を及ぼす可能性のある深刻なリスクに直面していると発表した。
アイルランドは向こう4年間に150億ユーロの赤字を削減する方針を表明。2011年には歳出削減と増税により60億ユーロ削減するとしている。一方でIMFは「(アイルランドが)2015年までに財政赤字を対国内総生産(GDP)比3%に削減することは困難」との見方を示している。
ただし経済は今後安定する可能性が高いとし、成長率は10年のマイナス0.2%から11年はプラス0.9%に回復するとの見通しを示した。IMFはアイルランドの債務危機が波及する危険性は「かなりある」と指摘。「市場の捉え方を踏まえると、他のユーロ圏周辺国に波及する影響はかなり大きい可能性がある。ギリシャ、ポルトガル、スペインはアイルランドの影響波及によって最も不安定になりやすい」と表明している。