McAfee,Inc.(以下、マカフィー)は、年末年始休暇中にサイバー犯罪がより活発になることから、新年を迎えるにあたりインターネットユーザーが注意すべき最も危険なオンライン詐欺「2011年、12のオンライン詐欺」を2010年12月13日発表した。
取り上げられた詐欺では、「偽のメッセージによる旅行詐欺(「災難にあって帰省できない」という内容の偽のメッセージを家族や友人に送信して、帰宅できるよう送金して欲しいと求めるもの。」や、「偽のホテルサイト(偽のホテルサイトを設け、宿泊施設の手付金のクレジットカード払いや銀行送金を求める。)」、「ホテルや空港の無線LAN(ネットワークに侵入して個人情報や金銭を盗み出す。)」といった旅行関連のものが多く挙げれれている。
また、「危険な電子グリーティングカード(電子カードを送る人たちにつけ込み、ウイルスやマルウェアのリンクを張った偽バージョンを配信する。)」、「危険なフリーソフトダウンロード(ソフトに不審なプログラムを埋め込んで様々な脅威を拡散する。」などの友人とのメッセージのやり取りや、ネットからのダウンロードが増える時期特有のものもある。
さらに、「偽のオンラインギフトカード(ソーシャルメディアを使用して偽のギフトカードサービスを送信する。)」、「スミッシング -フィッシング目的のSMSメッセージ送信(「スミッシング」、つまりフィッシングのためのSMSテキスト送信を手法に取り入れ、スミッシングのテキストに銀行やオンライン小売業者を装って、「アカウントに問題があるため、この番号に電話をかけてアカウント情報を確認してください」と書かれているものを送信する。)」、といったソーシャルメディア関連のものも少なくないようだ。
なお、同社は、インターネットユーザーに対し、PCと個人情報を守るため、「スパムメールやテキスト、インスタントメッセージなどから届く、怪しげなサービスに反応しないこと。」、「標準価格や競合他社の価格をはるかに下回る価格オファーには、十分に注意すること。」なども注意点として挙げている。
マカフィーとは、カリフォルニア州サンタクララに本社を置く、セキュリティ・テクノロジ専業のリーディングカンパニーのこと。
インターネットを利用していると、自分のスケジュールにネットの向こうの世界が「合わせて」くれているような誤認識をしてしまう恐れがある。年末年始や夏休み・お盆など長期休暇を過ごすユーザーの向こう側では、休むことを知らないように、さまざまな活動が行われていることを理解しておく必要があるのだろう。
McAfee, Inc.リリース