那須ハイランドパークが時給2,500円のプラチナバイトを募集したところ、応募が殺到したというニュースが話題になった。そこで、登録者数66万人超のYouTubeチャンネル『脱・税理士スガワラくん』を運営する税理士の菅原 由一氏は、20歳以上50歳未満の正社員、契約・派遣社員、パート・アルバイトの男女全国300人を対象に、「最低賃金と最低賃金引き上げが日本経済に与える影響」について、アンケート調査を実施した。
税理士YouTuberが解説、「最低賃金の引き上げで倒産する中小企業が激増⁉」
<b>まず、「10月より最低賃金(全国平均)が引き上げられることを知っているか?」訊いた。最多は「知っている」(52.3%)、「知らない」(39.3%)、「いくら引き上げられるかも知っている」(8.3%)となり、6割に認知されていることがわかった。
続いて、「自身が居住する地域の現在の最低賃金を知っているか?」訊いたところ、「はい」は4割にも満たない(36.7%)結果となった。10月より最低賃金(全国平均)が50円引き上げられるが、近年の物価上昇に賃金が追い付いていないと言われている。
そこで、「昨今の物価上昇に対して、居住地域の最低賃金は見合っていると思うか?」訊いたところ、4割(40.3%)が「あまり見合っていない」と回答し最多、以下「まったく見合っていない」(27.7%)、「まあ見合っている」(25.0%)、「見合っている」(7.0%)となり、7割弱が「見合っていない」と思っていることがわかった。
最後に、「最低賃金(全国平均)の引き上げは、日本経済にどう影響すると思うか?」訊いた。最も多かった回答は「税金や社会保険料額の増加」(35.3%)、続いて「最低賃金格差の拡大」(29.0%)、「人手不足」(27.0%)、「賃金が高額な会社に人が集まる」(22.3%)、「倒産する企業の増加」(21.7%)となり、「特に影響はないと思う」(24.0%)も一定数いた。
●今後の対策
最低賃金を払えないと人材が集まらないため、経営が成り立たなくなり、倒産するという会社は絶対に出てくる。そのため、最低賃金を払える会社にしなければならない。倒産する前に様々な戦略を立て、生産性の高い会社を作っていく必要があるだろう。
【調査概要】
調査期間:8月9日(金)
調査手法:インターネット調査
調査対象:20歳以上50歳未満の正社員、契約・派遣社員、パー
ト・アルバイトの男女全国
有効回答者数:300人(5歳刻みに各50人)
調査機関:Freeasy