帝国データバンクは、2023年の「新設法人」調査を実施した。
2021年の14.4万社を上回って、過去最多を記録
それによると、2023年(1‐12月)に全国で新設された企業は、2024年4月時点で15万2,860社(前年比7.9%増)判明し、2年ぶりに増加した。
2021年の14.4万社を上回って過去最多を記録し、新たに市場へと参入する企業の増加が続いている。
企業新設時の代表者年齢(起業年齢)は48.4歳と上昇が続き、過去20年で約3歳高くなった。起業者の高齢化には若年層や女性のほか、現役を引退したシニア層など多様な世代へ起業への門戸が開かれていることも、要因の一つとなっている。
また、法人格別にみると、最も多いのは「株式会社」で10万1459社となり、全体の66.4%を占めた。
株式会社が10万社を超えたのは、2000年以降で始めて。低コストでの設立が可能で、利益配分面などで経営の自由度が高い「合同会社」は4万630社で、株式会社と合同会社で23年全体の9割を超えた。
市区郡別(本社所在地、設立当時)にみると、設立数で最多は「港区」で6,856社だった。次いで多い「渋谷区」(5,288社)、「中央区」(4,377社)と合わせ、上位5区はいずれも東京都だった。
東京都以外の市区郡で10位以内となったのは、7位の「大阪市中央区」(1,847社)、8位の「大阪市北区」(1,705社)の2区のみだった。
調査結果:
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p240511.html (坂土直隆)