帝国データバンクは、2021年11月における負債1,000万円以上の法的整理について集計を行った。
倒産件数は468件、11月として1964年の集計開始以降最少を更新
それによると、倒産件数は468件(前年同月563件、16.9%減)と、11月としては2000年以降最少だった。
1999年以前と比較しても、1964年の471件を下回り、過去最少を更新した。また、前年同月比でも6カ月連続の2ケタ減となり、倒産件数が大幅に抑制された状態が続く。
負債総額は814億9,700万円(前年同月952億1,200万円、14.4%減)と、4カ月ぶりに前年同月比減少に転じたほか、11月として1973年以来48年ぶりの低水準となった。
帝国データバンクの予測では、全国における2021年通年の倒産件数は2年連続で7,000件を下回るのが確実で、6,000件を割り込む可能性も出ているという。
年間倒産件数が5,000件台となれば、1966年の5,919件に次ぐ55年ぶりの歴史的な超低水準となり、企業倒産の発生が極めて抑制された状況を反映していると分析している。
(慶尾六郎)