帝国データバンクの調査によると、8月16日(月)16時時点の新型コロナウイルスの影響を受けた倒産〈法的整理または事業停止(銀行取引停止処分は対象外)、負債1,000万円未満および個人事業者を含む〉は全国に1,886件(法的整理1738件、事業停止148件)確認されている。
小規模倒産が1086件を占める一方、大型倒産は5件にとどまる
1億円未満の小規模倒産が1086件(構成比57.6%)を占める一方、負債100 億円以上の大型倒産は5件(同0.3%)にとどまっている。
発生月別では、「2021年3月」が175件で最多だった。昨年11月に発生した感染第3波と年末年始の需要消失、そして、年明けの緊急事態宣言の再発出の影響によって2020年12月以降の増加が顕著となるなか、年度末となる3月以降に急増した。
業種別では、「飲食店」(312件)、「建設・工事業」(186件)、「ホテル・旅館」(104件)、「食品卸」(100件)が続く。
同社は、「建設・工事業」は飲食店・小売店の休業や倒産増の影響を大きく受けてきたほか、近時はウッドショックによる資材の高騰・調達難の影響が出はじめていると分析している。
都道府県別は「東京」(429件)、「大阪」(205件)、「神奈川」(110件)、「愛知」(82件)の順だった。
(慶尾六郎)