帝国データバンクの調べによると、新型コロナウイルスの影響を受けた倒産(法的整理または事業停止、負債1,000万円未満・個人事業者含む)が全国で900件<法的整理810件、事業停止900件>に達した。
2021年1月18日に900件目を確認
900件の負債総額は3618億9,000万円で負債1億円未満の小規模倒産が471件(構成比52.3%)を占めている。
新型コロナウイルス関連倒産の第1号案件となった北海道三富屋(株)(北海道栗山町、コロッケ製造販売、2月25日に破産手続き開始決定)が確認されたのが2月26日。
以後、確認ベースでの累計件数は、4月27日に100件、9月8日に500件、11月13日に700件、12月15日に800件と推移し、1号案件確認から327日後にあたる1月18日に900件目を確認した。
発生月別に見ると、12月(119件)が最多。1月は18日(月)正午現在で14件確認されている。15日には製紙業の大興製紙(株)(静岡県富士市)が東京地裁へ会社更生法の適用を申請。負債は140億800万円で、新型コロナウイルス関連倒産として4番目の大きさとなった。
都道府県別では「東京都」、業種別では「飲食店」の最多が続く
都道府県別では、「東京都」(222件)、「大阪府」(83件)、「神奈川県」(49件)、「静岡県」(44件)、「兵庫県」(41件)、「愛知県」(39件)と続き、47都道府県すべてで発生。東京都と大阪府で全体の33.9%を占めている。
また、業種別では引き続き「飲食店」(141件)が最も多く、全体の15.7%を占めている。以下、「ホテル・旅館」「建設・工事業」(各72件)、「アパレル小売店」(54件)、「食品卸」(46件)と続く。 (慶尾六郎)