株式会社社長のきもちは、中小企業の経営者(従業員規模200名以下)を対象に、資金調達に関するアンケートを実施した。
約半分が『金融機関からの融資や借入』
経営者にとって、会社を経営するうえで重要な仕事の一つが資金調達だ。資金調達には様々な方法がある。しかし、企業規模の小さい中小企業では金融機関からの借入をするのも難しい場合もある。
では、中小企業の経営者は、どのように資金を調達しているのだろうか?また、中小企業の経営者の中には、資金調達や資金繰りで悩んでいるという方もいる。しかしその際に、本音で悩みを話せる相手はいるのだろうか?
まず、中小企業の経営者の資金調達方法から聞いた。
その結果、『金融機関からの融資や借入(50.5%)』との回答者が最も多く、次いで『経営者の自己資金(47.4%)』『補助金や助成金(32.1%)』『株式の発行(12.8%)』『クラウドファンディング(5.4%)』『ファクタリング(2.6%)』と続く。
では、そんな資金調達でどのようなことに困っているのだろうか?
『補助金や助成金の申請書類の作成(30.1%)』との回答者が最も多く、次いで『金融機関からの貸し渋り・打ち切り(22.9%)』『担保できるものがない(22.7%)』『資金調達までの時間(21.2%)』『補助金や助成金の打ち切り・終了(16.2%)』『株主や出資者探し(10.4%)』と続いた。
「孤独感」を抱えている経営者が多い?
続いて具体的に何が難しいのか聞いた。
その結果、『悩みを共有できる相手がいない(32.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『税理士の意見を鵜呑みにしてしまう(17.9%)』『銀行から定期的に融資を受けられない(17.4%)』『売上はあるが現金が不足している(16.6%)』と続いた。
同社では、会社の資金繰りにおいて、「孤独感」を抱えている経営者が多いのかもしれませんと分析している。(慶尾六郎)