新型コロナウィルスの影響は、もちろん世界中の消費活動にも多大な影響を与えている。果たして売れているもの、売れなくなったものとは何だろうか。
株式会社ロコタビは、同社が提供している「ロコタビ」に登録している海外在住者を対象に、新型コロナウイルス感染拡大によって変化している「現地の文化の変化等」についての調査分析を行い、調査レポートインフォグラフィックを公開した。
売れたのは「小麦粉」、売れなくなったのは「洋服」
調査によると、消費が増えたものは、小麦粉、酒、消毒、米、卵、スマホ、バリカンとなった。
一方、消費が減ったものは、洋服、化粧品、ガソリン、BBQセットとなった。
アパレルの消費が落ち込み、アメリカの百貨店、JCペニー、 J Crew、高級デパートのNieman marcusなどが倒産した。
また、アメリカのレンタカー最大手Hertzも倒産に追い込まれ、ガソリンの消費量減少から見るに、人々の行動が本当に減少したことを表している。
また、移動制限によって需要と供給のバランスが逆転したのがガソリン消費だ。楽に遠くへ移動することが可能となる車などの移動目的とは反対に、身体を動かしながら移動することを自ら望む人が増えた事でアメリカでは自転車が売れ、公園でサイクリングを楽しむ姿が増えている。
■調査概要
調査の方法:ロコタビ登録の海外9カ国在住ロコへのアンケート
調査実施日:2020年5月27日~6月3日
調査主体:株式会社ロコタビ
調査対象:9カ国9都市
※出典「ロコタビ調べ」
消費の変化について海外在住者の声
海外在住者の声も紹介されており、例えば以下のとおり。
「ロックダウン中には、パン屋ケーキを自宅で作る人が多く小麦粉や消毒効果のある掃除用品などの一時的に品薄だった。」(フランス在住日本人)
「特に普段と変わりない。米、小麦粉、卵など日常に必要な食料品は毎日需要がある。消毒用アルコール、消毒用ジェルはよく売れている。」(ホンジュラス在住日本人)
「酒類、強力粉、イースト、ワインがかなり売れているようだ。」(スペイン在住日本人)
◆[調査]2020年5月 海外在住日本人目線の回答集計データ
▼本調査におけるインフォグラフィック全データは下記より閲覧可▼
https://www.slideshare.net/ (慶尾六郎)