株式会社社長のきもちは、従業員100名以下の中小企業の従業員を対象に、「営業電話応対での困りごと」に関する調査を実施した。
“コロナ倒産”に陥る企業も増加の一途を辿っている現在、資金繰りに関する営業電話は従業員の不安を煽ってしまっているかもしれない。
この調査は、営業電話が来る頻度と、従業員がどのように応対しているのか、そして営業電話のせいでどのような不安を覚えているのかなどについて調べた。
一番多いのは『販売』に関する営業電話
まず、「会社に営業電話が来ますか?」と質問したところ、
『毎日来る(30.1%)』という回答が最も多く、次いで『週に1度は来る(29.2%)』『月に数回程度は来る(18.6%)』『あまり来ない(16.0%)』『全く来ない(6.1%)』と続いた。
また「どのような営業電話が多いですか?(複数回答可)」と質問したところ、『販売(43.5%)』という回答が最も多く、次いで『広告(39.0%)』『求人(33.8%)』『リース(22.8%)』『投資(21.3%)』『不動産(17.4%)』『資金繰り(12.3%)』と続いた。
不安は「会社が倒産するかもしれない」が最多
そして、「“資金繰り”に関する営業電話はどの程度来ますか?」と質問したところ、『来たことはない(35.2%)』という回答が最も多かったものの、3割以上の方が『頻繁に来る(7.4%)』『たまに来る(27.0%)』と回答した。
資金繰りに関する営業電話も、決して珍しいことではないと言えそうだ。
『頻繁に来る』と回答した方の中には、自身の会社の資金繰りが上手くいっていないのかと不安を覚える人もいるだろう。そこで、「“資金繰り”に関する営業電話が来ると不安ですか?(複数回答可)」と質問した。
その結果、『特に不安はない(67.5%)』という回答が最も多かったものの、『会社が倒産しないか不安(14.3%)』『給与がもらえるのか不安(13.7%)』『リストラなどがないか不安(11.0%)』『社長が困っていないか不安(6.9%)』と、さまざまな不安を覚える人も少なくないことがわかった。
(慶尾六郎)